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親知らずの自然整直(アップライト)

 大臼歯は萠出余地が足らない場合は、まっすぐに萠出せず、傾斜した状態となってしまう事があります。
親知らず(第三大臼歯、8番)でこのような状況をよく見かけます。親知らずのみならず、その前の第二大臼歯(7番、12歳臼歯)や、第一大臼歯(6番、6歳臼歯)でも、うまく萠出せずに傾斜したままになってしまう例もちょくちょく見かけます。
 これが、萠出余地不足のみが原因なのか、それ以外にも原因があるのかは不明ですが、いずれにせよ、萠出するためのスペースが足らない、というのが第一義的な問題の事が多いと、私は考えています。
 大臼歯がきちんとはえずに傾斜したままであると、虫歯になりやすい、周りの歯肉が炎症を起こしやすい(歯肉炎)、噛み合わせに問題が起こる、下顎の偏位を起こす、顎関節や筋肉に負担がかかる、などの問題を起こす可能性があります。

 さて、近心傾斜した親知らず(第三大臼歯)が、自然に整直してきた例です。
左が初診時、右が約5年半経過後に来院された時のレントゲン写真です。
下顎、右側の親知らずが整直しています。起き上がってきました。もちろん矯正治療はしていません(この歯を矯正して起こす意味は無いです)。
 なぜ、自然に整直してきたのでしょうか?
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 さて、下の写真です。上の写真と同じ物ですが、説明のために矢印を入れています。
06749-2

 実は、右上親知らずを抜歯しています(赤矢印)。そもそもの初診時の主訴は、この親知らず(右上)が痛い、と言うことで来院されました。かなり大きな虫歯ができていました。抜歯の適応であると判断しました。
 対合歯の抜去が一つの原因で、下顎の親知らずが自然に起きてきたのではないかと考えています。対合歯(かみ合わせの相手の歯)が無くなったから、という理由ですね。本当にそうかどうかは、疑問がありますけども、その可能性、あると考えています。
もちろん、たまたま抜歯(上顎親知らず)と親知らずの整直(下顎親知らず)が時期を同じくして発生しただけかもしれません。実は、以前にも上顎親知らずを抜去後、しばらくして下顎の親知らずが整直してきた例を経験しています。
 対合歯の存在、咬合力、と言い換えられるかとも思いますが、本当にそうかどうか、興味ある所です。
25歳時点では下顎の8番は口腔内には完全には萠出していません。歯肉を介して、対合の力が加わった?
上顎の8番が、就寝時に、いつも下顎の8番を押さえていた可能性もあるかとも思います。早期接触は最後臼歯に起こりやすいので。対合歯の圧迫がなくなったから、自然整直してきたのかもしれません。就寝時にマウスピースを入れてもらって、顎位が変わってきたら、その可能性大です。7番に早期接触が起こってきたなら、ということですよね。もちろん、理由無く、試しにマウスピースを入れるわけにもいきません。患者さんではなく、仲のいい知り合いであったなら、試しにしてもらったかもしれません。

 臨床では、時々、あれっ?と思うことに出くわします。
それにしても、これだけ傾斜していた歯が、自然に整直してくるというのも、不思議なものです。
前の歯に引っかかっていたんじゃないの?

 ちなみに、この整直してきた親知らずは、せっかく起きてきてくれたんですが、抜歯すべきと考えました。大きな虫歯があること、遠心が歯肉に埋まっていること、そして、対合がないこと、等が理由です。

 第二大臼歯のアップライト、矯正治療の例です。
http://nanbadental.blog.fc2.com/blog-entry-174.html

 
 親知らずの自然整直、それとますます転けてきた例、です。
http://nanbadental.blog.fc2.com/blog-entry-159.html




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