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早めの矯正治療が望まれる場合 乳歯の早期喪失

 フッ素塗布を希望されて来院された、小学校一年生の女の子。前歯がでこぼこなのが気になるので、歯並びも診て欲しいとのことで、歯並び相談も行いました。

 下の写真、上段が、上顎の模型、下段が、下顎の模型です。
上顎の歯列には、ほとんど叢生(でこぼこ)は認められませんが、下顎の歯列、前歯部には認められます。
このでこぼこを、お母様は気にされていました。
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 下の写真、上段は右側から。中段は正面、下段は左側からの撮影です。
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 下顎の前歯部の叢生(でこぼこの歯並び)は、大きな問題ではありません。
それよりも、もっと大きな問題があります。
下の写真、下顎の模型ですが、青矢印、左右同じ長さです。下顎第二乳臼歯(E)の近遠心径(長さ)を示します。
左側(写真では向かって右側)の第二乳臼歯(E)が欠損しています。
虫歯で抜いた、とのことですが、この空間をこのまま放置するのはよくありません。
乳臼歯を抜去後、放置していたために、左側第一大臼歯(6番、6歳臼歯)が、近心に傾斜してきました。前に寄ってきました。
これは問題です。なぜなら、将来萠出してくるべき永久歯のためのスペースが減ってしまうからです。これ以上、第一大臼歯(6番)が前に寄ってくると、第二小臼歯(5番)がうまくはえて来れなくなる可能性があります。
もう一つの良くない理由は、大臼歯が近心に傾斜(前のめりに寄ってくると)すると、咬み合わせが狂ってくることがありますので。
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 黒矢印部分、乳歯ですが、咬耗が進んでいます。歯がすり減ってきました。
赤矢印部分、左右で、上下の咬み合わせにズレがあります。左右差が発生しています。
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 これ以上、ズレが大きくならないように、そして、将来萠出してくる永久歯が、正常にはえてくるように、今のうちに矯正治療を開始しても良いと、私は考えます。
 この場合の矯正治療の目的は、でこぼこしている歯を綺麗に並べるのが目的ではなく(もちろんそれもしますが)、現在発生している問題点がこれ以上大きくならないようにすること、そして、今後、はえてくる永久歯が、より正常な位置にはえやすくなるように、今のうちに環境を整えておくこと、です。
言い換えると、ずれてきた口腔内の状態を、より正常な状態に早めに戻しておくこと、です。





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