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早めに矯正治療を開始したい例(機能性反対咬合)

 早めに矯正治療を開始したい例です。
機能性反対咬合の要素をお持ちの小学校低学年の男の子。
受け口を治したい、ということで来院されました。

 下の写真、普通にぐっと噛んだ状態の模型です。
確かに、受け口さん(下顎前突)の状態です。
108364,10492-1

 次の写真。これは、術者(歯科医師)が少し下顎を押して、噛んでいったところです。
この位置は再現性があります。
前歯の先っぽで噛んで下さい、と言うと、子どもさん自身で、容易にこの位置が再現できます。
この時、左の前歯のみが当たっており、奥歯は全く噛んでいません。
108364,10492-2

 さて、上記二つの写真を並べました。
次の写真、上段が、前歯の先っぽしか当たっていない状態。
下段は、ぐっと咬み込んだところ。
さて、どちらが望ましい下顎の位置でしょうか?

108364,10492-3
 上の段の状態では、左の前歯の一点しか当たっていない(赤矢印)ので、この状態では噛めません。奥歯は全く当たっていません(緑四角枠)。
下の状態では、確かに受け口さん(下顎前突)の状態ですが(青矢印)、この位置で、奥歯はしっかりとかみ合っています(黒四角枠)。

 下の段の状態では、奥歯は、しっかり咬み合っている、と表現しましたが、本当にしっかりと噛んでいるのでしょうか?実は、この位置では、思いっきり噛みしめるのが難しいことがよくあります。なぜなら、下顎を不自然に前に出した状態だからです。前歯の早期接触により、下顎を前方へ出して咬まざるをえない状態です。
本来咬むべき下顎の位置と、実際に咬んでいる所にズレがあります。
成長期にこれを放置しておくと、ますますズレが大きくなったり、受け口の程度がますます大きくなっていくリスクが生じます。また、ずらして咬んでいると、歯、筋肉や顎関節に大きな負担がかかり、左右の不均衡、変形の要因となってしまいます。歯を支える歯肉や骨の退縮も起こる可能性があります。
 それよりも、一番大切なことは、ずらして咬んでいると、食事が美味しくありません。きっちり咬めません。
機能性の下顎骨の偏位(ずれ)があるお子様の場合は、固い食物をあまり食べたがらない、食事の時間が長い、などということが往々にしてあります。
 早めに前歯の早期接触を解除し、受け口の状態を治し、奥歯でしっかりと力を入れて噛めるようにするのが大切であると考えます。



東広島市西条上市町6-23 なんば歯科矯正歯科 tel 082-420-0200
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